2012年2月29日水曜日

社会は一つの怪物であり

社会は一つの怪物であり、僕たちはミクロの決死圏のようにその怪物の中をうごめいているわけだ。
時代を捉える方法として、思想・哲学がある。わたしも良く読むが、思想は人間の心の中のことを主に問題にしている。
いくら読んでみても、それより大きな認識にはなれない。
リアルな現実に対応していないからだ。
国道の横の歩道を、クルマの排気ガスをかぎながら歩くほうが、オイディプスコンプレックスについて語るよりもリアリティがある。
社会とは、政治によって動かされているわけでもなく、国民や市民によって動かされているわけでもない。確かに政治は社会の非常に大きな要因だが、それは撹乱するに過ぎない。
社会が政治の思うがままに動くかどうかは、社会が決めることだ。
したがって社会は一つの生命のように自律的なのである。
さて、ではこの社会生命の「感覚」とは、どのようなものなのだろうか。
社会の活動がすべて反映される場所は、どのような空間なのだろうか。・・・







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2012年2月27日月曜日

私たちは社会という生き物の細胞であり

スーパーに買い物にいったり、DVD屋でレンタルをしたり、インターネットをしたり、飲み会にいったり、会社で仕事をしたり・・・・


それぞれの人には、別々の思惑があることだろうが、それぞれは社会にとって活動の最小単位だ。




いうなれば私たちは社会という生き物の細胞であり、私たちの社会的活動はその中での細胞の働きである。
スーパーで買い物をすることは、赤血球が酸素を取り込んだりすることに相当するようなことだ。
メールを出すことは神経細胞の発火だ。



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2012年2月23日木曜日

埋立処分場は膀胱です

東京湾にある、埋立処分場です。
正しくは、中央防波堤埋立処分場と言います。

東京湾にあるこの人口の島

拡大
東京23区のゴミの最終処分場です。


現在は、ゴミは各区の清掃工場で分別され、高温で焼かれ
灰だけが最終処分場に運ばれます。


一昔前はポリ袋に入ったゴミのまま埋められていて、おびただしいカラスが飛び回っていましたが
今はそんなことはありません。
整然としたものです。


行ったわけではないですが、サイトやブログで見学の記録をつけてくれていて、様子は良くわかります。


このサイトなどは良く書いてある。
http://www.terayasu.sakura.ne.jp/HPdata-ta6/home1.htm




さて、私たちの家庭から出たゴミは近所のゴミ捨て場から、区の清掃工場へ集められ、ダイオキシンの発生しないような管理された焼却炉で高温で焼かれて、その灰のみが、この最終処分場に運ばれてきます。




言ってみれば、清掃工場はリンパ節か腎臓のような役割をしています。
そして、埋立処分場は膀胱です。


私たちの膀胱は、外に向かって尿を排出しますが、埋立処分場はそとに排出できません。
ずーっと溜まりっぱなしです。


排泄物をいつまでも体内に溜めておく生き物。。。。それが今現在の都市なのです。





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2012年2月16日木曜日

私は社会という生き物の一つの細胞であり・・・

都市というものは、いや都会や田舎にかかわらず人間の生息する場所とは、
大地にピッタリと張り付き、地下資源を吸収し、
農地のシステムをつかって食料を補給し、
交通機関をつかって物資や人間を移動し
さまざまな通信手段とマネーをつかって情報をやりとりする。


都市は生き物だ。器官が次々と立ち上がってネットワークをつくっていく奇怪な生き物だ。




そんなことを考えながら
仕事を終えて電車で帰ってくる。
住宅街を通って我が家へ帰ってくる。


電車を使っての移動・・・


電車は、この生き物の輸送手段であり、いってみれば血管だ。
さながらそれに乗っている私は血球のようなものか。
今日も仕事場にいって別の組織に栄養を与えてきた。


夜、飛行機で都市の上を飛んだことのある人ならわかるだろう。
さながらそれらが、大地に張りついている発光性の生き物のようで、
道路を通るクルマのライトが血管をとおる血球のように思えたであろう。


地面の上を移動しながら、そのような感覚に思いをかけていた。
これがたぶん社会的身体感覚というものだろう。



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2012年2月11日土曜日

産業と身体の類似

社会の産業に関する本と、人体図鑑を見比べて読んでいる。

そこには、似ているところが多い。

送電施設は、神経系やリンパ系と類似している。





共通概念は、オートポイエーシスだ。


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2012年2月5日日曜日

原油と血液

現代の産業構造について調べていると、石油が最重要物資であることがわかる。
最近は脱石油の動きがあるが、いまだに1次エネルギーの半分を占め、
あらゆる産業の基礎になっている。

現代社会は、石油の川の中を流れているといっても過言ではない。

石油製品(ガソリン、軽油、重油、ナフサ、コールタールなど)は、原油を精製することで
つくられる。

現代社会を身体に例えるなら、石油は血液のようなものだ。
そして、原油は造血幹細胞とも言えるだろう。

造血幹細胞とは、赤血球、白血球、リンパ球など、血液の細胞の元のなる細胞のことで骨髄でつくられる。

となると石油コンビナートとは、現代社会の骨髄の役割を果たす。



石油はこうして作られる↓
http://www.jpca.or.jp/junior/01howto/index.htm

血液の話↓
http://ketsueki.doremi3.com/2005/12/post_101.html




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